五行封印
目次
PC紹介 /
導入
第1サイクル /
第2サイクル /
第3サイクル
クライマックスフェイズ
エンディング
割切余一・櫻梅桃/お義父さん
霧島京司/平穏な日々
望月翔/少年は
【エンディング 余一・桃】 お義父さん
割切 余一:赤影の実家、臥せる赤影の枕元で、余一は林檎を剥いています。
割切 余一:「全く、元はと言えば今回のことは……」とお小言をいいつつ。そんな姿は、亡き母に似ていたり。/
黒崎・輝義:「れ……、い、余一、か」微睡んでいたのか、浅く開かれた瞳で見上げる。見上げた、その姿はかつての想い人の面影を残しており。/
割切 余一:「……そろそろ覚えてほしいものです」とため息をつきつつ、口元に林檎を一切れ運びながら、
割切 余一:「はい、あーん」にこにこ。/
黒崎・輝義:「すまん、な。術の後遺症か、記憶が……お、おい、それを俺にやるのk……んぐ」突き出されたリンゴを押し込まれ、噛みしめた歯は心地よい音を響かせる。/
割切 余一:「遠慮しなくていいんですよ。貴方には早く元気になってもらわないと。……ちょっと『約束』もありますしね」と、思わず見惚れるような笑顔で。
割切 余一:「……そろそろ来るんじゃないかな」と、開け放たれた障子の向こう、平穏を取り戻した町並みのほうを見つつ。/
黒崎・輝義:「約束……?」と余一が見た方を見やりながら、瑞々しい林檎を咀嚼して。/
櫻梅 桃:では、遠くからやや音の外れた、高らかな歌声が聞こえてくる筈。チャゲアスの「YAH?YAH?YAH」である。「い~まからぁ~一緒にぃ~、これから一緒にぃ~殴り~に~ゆこうか~♪」
櫻梅 桃:そして、姿を現す少女。屈託の無い笑みを浮かべながら。「こんにちはヨイチくん!そして・・・赤影様。」/
黒崎・輝義:「桃……か。久しいな、お前にも迷惑をかけた」と肘を布団につき、痛みをこらえながら体を起こそうとしましょう。/
割切 余一:そこを後ろからはがいじめにします。/
黒崎・輝義:「ど、どうした、余一。別に支えてもらわんでも……?」と問いかけますが、部屋に満ちはじめた異な空気に二人を交互に見やり。/
櫻梅 桃:カラカラと笑いながら「あははっ、迷惑なんてモンじゃないですよぉ。・・・モモの気持ちにも気付かないで。モモはね、ずっとずっとずーっと赤影様の事大好きだったのに、ずっとずっとずーっとアピールしてたのに!」
櫻梅 桃:「他に好きな人がいるならもっと早く教えてくれれば良かったのに!前はブッ殺したい程悔しかったけど、悲しかったけど・・・今は、ヨイチくんに免じて、この一発で勘弁してあげるッ!!」と、渾身の平手打ち!/
櫻梅 桃:べちーんっ!銃技を使う一派だとしても鞍馬なので、まぁ普通の女の子のビンタの威力じゃない筈!/
黒崎・輝義:快音が響き、輝義の顔が90度よじれる。その頬には真っ赤な手形が残る。半ば呆然としたのちに、痛みの走った頬を撫でつつ、桃を見上げ。「す、すまん……いや、なんと言えばよいか」/
割切 余一:うんうん、と頷くと、「次はこっちの番だな」と立ちあがり。
割切 余一:「母上のこともだな!」一発。
割切 余一:「あのなっ、仮にも愛する女性だというならな!?」二発、三発、「もう少し慎めというか!」三四はなくて五発、「身体を気遣えというか、ええとな、あー、ああもう!」
割切 余一:「事故かあたしは~~~~~!!!!」げんこつである。
割切 余一:ちなみに所詮余一の腕力なので、一発一発は桃ほどの威力はないよ!/
黒崎・輝義:「ま、まてっ……余一、零とは、事故じゃ、いたっ、おまっ、仮にもっ、いたたたっ!?」振り下ろされる拳、逃れようとすれば痛む体と、どうしようもなくまともに言葉もつむげない。
黒崎・輝義:結局、余一の暴力のあらしがやんだ後、布団に突っ伏し、乱れた息を整えてようやく。「すまなかったと、そう言っても足らんだろうが。……すまなかった」/
割切 余一:全力を使い果たしたのか、肩で息をしながら、「……仕方のない人だ、本当……」と苦笑します。/
櫻梅 桃:「まったく、この甲斐性無しっ!!赤影様なんて一生独身でいればいいんだよーだ!」ぷんすか/
黒崎・輝義:「ぐっ……」と言葉も響き、胸元を抑えた後、息の合った様子の二人を見上げつつ。「しかし、お前達がこんな仲がいいとは、知らなかったな」/
割切 余一:「へっ」と虚を突かれたような顔で、「え、ええと」と桃のほうを見つつ。/
櫻梅 桃:「赤影様?アンタの息子はこの櫻梅 桃が貰っていくんだからっ!覚悟してよねっ!お義父さん?」と、ずびしっ。/
割切 余一:「ええ!?」急展開であった。
割切 余一:「あ、あのな、そういうことを……!」と何か言い返そうとしますが、考えるように黙り込んで。
割切 余一:「……いや、溜めこまれるよりは、言ってくれたほうがありがたいな。貴女はきっと、一人で思いつめがちな人だろうから」と笑いかけます。/
黒崎・輝義:「そ、そうか……そうだった、のか」と脱力しつつ。「俺は祝うべき、なのかな……いや、祝うべきだな。おめでとう、と。重荷を背負わし続けているが、せめてお前たちは」/
櫻梅 桃:「・・・まぁ、まだ今すぐ結婚は出来ないんだけど・・・ついでにいまいち貧弱なヨイチくんを鞍馬式にビシビシ鍛えていくつもりでもあるんでっ!覚悟しててよね~?」/
櫻梅 桃:まぁ、ウチからはこの辺りで。/
割切 余一:「……まあ、これだけ言った手前だ。貴方達のような悲しいことは繰り返すまいと思っているから」
割切 余一:「まだまだ未熟な青達の世代に力と知恵を貸してもらうぞ? 今度は、何の隠しだてもなく、な」
割切 余一:といった感じで締めましょう。/
【エンディング 霧島京司】 平穏な日々
霧島京司:事件が終わり、一ヶ月が経った頃。見慣れた街の風景の中。見上げる空にはあの頃の結界などもはや欠片の名残も残しておらず、ただ抜けるような青空が広がっている。
霧島京司:「……また不採用……だと……」 そんな青空の下、絶望的な表情でスクーターにまたがる青年の姿。
霧島京司:「街は平和になったって言うのに……。コレじゃあまた冬華にどやされる」 嘆息一つ、スクーターを街の中央へと走らせていく。
霧島京司:街の中央にそびえるTV塔も、どこかの小学生に爆破テロされた痕はほとんど残っていない。
霧島京司:あの一連の事件も、比良坂や他の国家機関によって揉み消されたらしく、人々は前と変わらぬ平穏な日々を過ごしていた。
霧島京司:「平和なもんだなあ……」 のんびりとスクーターを走らせながらしみじみと思う。
霧島京司:そんな風に、平和を満喫していると、突然女性の悲鳴が辺りに響き渡る。と同時に、自分の脇を猛スピードで駆け抜けていくバイク。
霧島京司:反射的に、スクーターのカゴに突っ込んであった予備のヘルメットをバイクに向かって投げつける。
霧島京司:ヘルメットが吸い込まれるようにひったくり犯に直撃するのを確認しながら、倒れたひったくり犯を締め上げる。
霧島京司:「なあ、俺は今、この平和を満喫していたんだよ。わかる?ん?」 と笑顔で。
ひったくり犯:「ヒィッ!スイマセンスイマセンスイマセン!」
霧島京司:「……はぁ、馬鹿馬鹿しい……」 どこにでもいそうな一般人の犯罪者を締め上げる自分がバカバカしくなり、当身一発、犯人を気絶させると、盗られたバッグを持ち主に返してその場を立ち去るのであった。
霧島京司:「平和を守るヒーローも、平和になればお役御免か。世知辛い世の中だな……」 などとぼやきつつ、妹とカレーの待つ我が家に帰っていくのであった。
霧島京司:後日、ひったくり犯が橋の欄干に簀巻きで吊るされていたのが発見されるのはまた別のお話。/
【エンディング 望月翔】 少年は
望月翔:高いところ……一度自分の手で爆破したTV塔から街を見下ろしていよう。
望月翔:「封印が解かれかけた荒神も五大頂の手によって滅び、門も封印されて平和が戻った」
望月翔:「大いなる力の欠片も青影の手に集約されて……五大頂の役目もほぼ終わったようなものなんだろうな」
望月翔:TV塔はTV塔でも人目につかないように外にいます。そこに風が吹き付けてばさばさと黄色いマフラーが煽られる。
望月翔:「まぁ……五大頂も、ごっこ遊びみたいなものだったんだけど」少し自嘲気味につぶやいて、困ったように笑う
望月翔:「……だったん、だけどなぁ」/
割切 余一:「ああ、やはり緑のか」鉄骨の影からひょこりと顔を出し。
割切 余一:「……いや、放課後に街を見回っていたら、TV塔に人影を見つけたものでな」
割切 余一:歩み寄って行き、横に腰を下ろす。向かいあうのではなく、同じように街を見下ろして。「その後、調子はどうだ?」と、軽く話を振ったりする。/
望月翔:余一さんの方をちらっと見てこちらも街を見下ろしていよう「余一兄ちゃん、よく見つけたね」
望月翔:「調子かぁ。うん、悪くはないかな。平和になってちょっと気が抜けたような気はするけど」
望月翔:「ただ……うん。緑のって呼ばれると、ちょっと困るな」顔を合わせないまま困ったように笑う/
割切 余一:「そうか……」と、視線を落とす、「……翔。良かったら、でいいんだが」
割切 余一:「あのとき聞かないと言ったことを、もう一度聞いてみてもいいか」と。/
望月翔:「あのときのことってなんだっけ?」と一度とぼけて「……いいよ。今回の件は余一兄ちゃんのおかげでなんとかなったんだしね」/
言いながら翔は自身の秘密を公開する。公開して良いかどうかはGMの許可を取ってある。
【望月 翔の秘密】
貴方は本当は『緑影』ではない。
荒神を封じ続ける忍務をハグレモノ達には任せられぬと判断した『斜歯忍軍』が送り込んだ忍だ。
貴方は本当の『緑影』になりきっている。
『赤影』の行方不明と同時に、貴方をこの街に送り込んだ上層部との連絡が途絶した。
貴方は貴方を街へと送り込んだ組織より、封印術式『俸地封印』の方法を託されている。
貴方の本当の使命は『この街を犠牲にしてでも、日本の出島化を防ぐ事』である。
貴方は血盟『五大頂』に参加でき無い。
(但し、この秘密が誰かに暴かれるまでは、貴方は『五大頂』に参加しているかのように扱う。)
貴方はこの秘密を暴かれた後なら好きなタイミングで本当の貴方の姿を表しても良い。
(望むなら、貴方はキャラシートをもう一枚作っても良い、但し忍法や特技、流派の変更のみとする。 また、それまでに受けたダメージや使用した忍具の数等は引き継ぐものとする)
|
【奉地封印の秘密】
「取得すると自動的にこのプライズの秘密がわかる」
『星の砂時計』を用いて行う封印術式。
境界を確定し、その内側の世界を奉じることで、対象を封印する。
『星の砂時計』を所持してクライマックスフェイズを迎え、現世にその半身が出現しかかっている『荒神』を倒せれば、再封印を施し、出島と化した街を犠牲に世界を救う事ができるだろう。
この術式で封印を確定する場合、人柱が一人必要となる。
『この術式を起動してクライマックスフェイズを開始した場合、最初に生命力が0になったPCはこの結界内に人柱として取り残される』
|
望月翔:洗いざらいしゃべって「……ってことだからさ。俺は緑影じゃない。本当は余一兄ちゃん達の仲間でも、なかったんだよ」どこか寂しそうに笑って余一さんを見る/
割切 余一:「……仲間か」
割切 余一:「まあ、それを言うなら、本物の『影』も、操られたり私情で同士討ちしたりしていたしな。……バラバラだったよ、あたしたちは」
割切 余一:「でも、一緒に、同じことを成し遂げたさ。想いは違っても、な。それでいいと、そう思う」/
望月翔:「確かに、余一兄ちゃんと桃姉ちゃんなんてひっどい戦いしてたもんなぁ」
望月翔:「……うん。最終的にはみんなで荒神を倒したんだよな。……そっか」
望月翔:「……荒神倒しにいく前。余一兄ちゃんが来た、あの時さ。ずっと迷ってた。余一兄ちゃんを倒してでも封印を優先するべきじゃないかって」
望月翔:「俺の使命は出島化を防ぐことだ。そして俺は忍務は何より優先されると思っている。……あの時点では、それができるかどうかわからなかった。」
望月翔:「一番確実なのは、余一兄ちゃんから砂時計を奪って自らの手で封印すること。この街と、誰か一人を犠牲にして」翔の瞳に物騒な色が宿る……がそれもつかの間でため息を一つ
望月翔:「でも……やっぱりできなかったなぁ。情が移ったのかなんなのかわからないけど……余一兄ちゃんには完敗だよ。一番平和的に荒神封印できたのも余一兄ちゃんだったしね」/
割切 余一:「はは、あの時見逃してもらわなかったら……それこそ、終わりだったんだな」と笑って。
割切 余一:「大いなる力を持つはずの緑影が、あの段になっても自分の力について何も言わないから。違うんだろうなあ、とは思っていたんだ。だからあんなことを聞いて……」
【大いなる力の秘密】
『貴方は『クリティカルヒット:(指定特技:第六感)』の奥義が使える』
取得者は好きな奥義名と、色を名乗ってよい。
|
割切 余一:「……大いなる力を持つのは自分だけ、その確信が欲しかっただけだ。自分がやるしかない、という覚悟を決めるために」情けない話だけれど。
割切 余一:「……それ以上は、聞かないでおこうと思ったんだ。必要はなかったし、たぶん……君は、世界を護ろうとしてるんだな、とは思ったから」
割切 余一:ヒーローってやつだろう、と笑いかけます。/
望月翔:目を見開いて余一さんを見て……顔をくしゃっとさせる「……ありがと、余一兄ちゃん」
望月翔:「ヒーローに……なれてたらいいな」へへっと笑って「余一兄ちゃんは街のヒーローと、桃姉ちゃんのヒーローな!」/
割切 余一:「は、はは」個人指定するのか、とか思いつつも。
割切 余一:「たとえば君のような強い意思のある人が、これからもずっとこの街や世界を護って行ければ……いいよな。名前を押し付けたり縛られたりするのではなくて……」
割切 余一:あ、と思いだしたように簪を抜いて、「そういえば、名前どうしよう」
割切 余一:とかなんとか言って、余一のほうは終わりですかねー/
望月翔:「まだ決めてなかったんだ……名前は余一兄ちゃんがつけなよ。兄ちゃんのものなんだし」
望月翔:「俺は斜歯の人間だし、次の忍務を受けに戻るつもりだったんだけど……」
望月翔:「……もう少しハグレモノの翔としてこの街を見てることにするよ。門の封印が本当に大丈夫かどうかわからないしね」
望月翔:そう言って、年相応にこっと年相応の笑いを浮かべる。眼下には京司さんがひったくりを捕まえている姿が見えたり
望月翔:そんな平和になった町並みがフェードアウトしつつ終了で!
クライマックスへ ← エンディング
リプレイページトップへ